阿弥陀如来 (尽十方無礙光如来、無量寿仏、無量光仏)HEADLINE
浄土真宗のご本尊。西方十万億土にある極楽浄土の教主。
梵語(サンスクリット語)では
アミターユス〔無量寿:Amitayus〕
アミターバ〔無量光:Amitabha〕であり、
無限の光明と寿命を意味する。
「阿弥陀」は〔Amita-〕の音写。
世自在王仏のもとで出家し、諸仏の浄土を見た法蔵菩薩が五劫の間思惟し、四十八願を建てられた。十劫の昔にさとりを完成され阿弥陀仏となられ、西方極楽浄土で今現在も法を説かれている。
「色もなし、形もましまさず。しかれば、心も及ばれず、
言葉も絶えたり。」
『色もなく形もない。思い描くこともできなければ説明もできない。』 (唯信鈔文意)
「〜法蔵菩薩となのりたまひて、無礙のちかひをおこしたまふをたねとして、阿弥陀仏となりたまふがゆゑに、報身如来と申すなり。これを尽十方無礙光仏となづけたてまつれるなり。この如来を南無不可思議光仏とも申すなり。この如来を、方便法身とは申すなり。方便と申すは、かたちをあらはし、御なをしめして、衆生にしらしめたまふを申すなり。すなわち阿弥陀仏なり。この如来は光明なり、光明は智慧なり、智慧はひかりのかたちなり。智慧またかたちなければ不可思議光仏と申すなり。」(一念多念証文)
お正信偈より
限りない命の如来に帰命し、思いはかることのできない光の如来に帰依したてまつる。
法蔵菩薩の因位のときに、世自在王仏のみもとで、仏がたの浄土の成り立ちや、その国土や人間や神々の善し悪しをご覧になって、この上なくすぐれた願をおたてになり、世にもまれな大いなる誓いをおこされた。五劫もの長い間思惟してこの誓願を選び取り、名号をすべての世界に聞こえさせようと重ねて誓われたのである。
本願を成就された仏は、無量光・無辺光・無礙光・無対光・炎王光・清浄光・歓喜光・智慧光・不断光・難思光・無称光・超日月光とたたえられる光明を放って、広くすべての国々を照らし、すべての衆生はその光明に照らされる。
本願成就の名号は衆生が間違いなく往生するための行であり、至心信楽の願(第十八願)に誓われている信を往生の正因とする。
正定聚の位につき、浄土に往生してさとりを開くことができるのは必至滅度の願(第十一願)が成就されたことによる。
帰命無量寿如来 南無不可思議光
法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所 覩見諸仏浄土因
国土人天之善悪 建立無上殊勝願 超発希有大弘誓
五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方 普放無量無辺光
無碍無対光炎王 清浄歓喜智慧光 不断難思無称光
超日月光照塵刹 一切群生蒙光照 本願名号正定業
至心信楽願為因 成等覚証大涅槃 必至滅度願成就