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浄土真宗本願寺派 善教寺

浄土真宗のお仏壇についてHEADLINE

○お仏壇の起源には諸説あるが、「日本書紀」の説が有力。
西暦685年、天武天皇から「諸国の家毎に仏舎を作り、即ち仏像と経とを置きて礼拝供養せよ。」との勅命が出された。






 
 浄土真宗のお仏壇は伝統的に金仏壇が多く、金色に輝くお浄土の世界をあらわしています。金色は光をあらわし、光は智慧の象徴です。位置はお仏壇にむかって以下のようになります。

《中央ご本尊》阿弥陀如来ご絵像、
       または六字名号「南無阿弥陀仏」
《右お脇掛》 親鸞聖人ご絵像
       または十字名号「帰命尽十方無碍光如来」
《左お脇掛》 蓮如上人ご絵像
       または九字名号「南無不可思議光如来」

 ご本尊の阿弥陀如来は必ず立たれています。これは人々をすくうのに座してはいられないというお心を示したものです。絵像の軸の裏には「方便法身尊形」と書かれています。阿弥陀如来のはたらきは私たちの能力では見えず、思うこともかなわないので、そんな私たちを真実へ導くはたらきとしての「方便法身尊形」です。親鸞聖人は阿弥陀如来のはたらきを「色もなし、形もましまさず。しかれば、心も及ばれず、言葉も絶えたり。」(色もなく形もない。思い描くこともできなければ説明もできない。)と、私たちの能力をはるかに超えているものであるとうけとられています。


お荘厳(しょうごん)


三具足(みつぐそく)


花瓶(かひん)、香炉(こうろ)、燭台(しょくだい)を中央に香炉、左に花瓶、右に燭台を置きます。

 大型のお仏壇では花瓶と燭台が二つずつになり、左右の一番外側に花瓶、その内側に燭台、中央に香炉となり、五具足(ごぐそく)と呼ばれます。
 花は慈悲、灯は智慧をあらわしています。香は誰をも差別なく同じかおりに包み込み、すみずみまで行き渡る仏さまのお慈悲をあらわすものでもあります。

お供えなど

 ろうそく・・・白(一般の仏事、三回忌までの法事など)
          朱(報恩講、七回忌以上の法事など)
        銀(葬儀、中陰など)
        金(結婚式など)

  お仏飯・・・ご本尊の前に少量のご飯を盛ってお供えします。
       しかし、仏さまが召しあがるものではなく、仏さま
       が私たちに用意してくださった食べ物を象徴した
       ものです。お仏壇に置かれた瞬間から、仏さまから
       私たちへの賜り物になります。

  仏 花・・・きれいな花の姿を私たちに見えるように向けます。
       花の姿も仏さまから私たちへ向けられたお心の形
       です。造花やとげのある花は不向きです。

       ※仏花が「花道(華道)」に発達しました。
        天平年間「供花(くげ)」として成立です。
        ”池ノ坊”の家元は六角堂住職です。

 お供物・・・お餅やお菓子、果物類をお供えします。お茶やお水
       生ものや嗜好品はお供えしません。

浄土真宗では

  位牌・・・浄土真宗では位牌は用いません。位牌は古代中国の
      儒教の風習であり、仏教のしきたりではありません。
      浄土真宗では過去帳を用います。

 焼香・・・お焼香の作法は、焼香前に一礼、お香を一回つまんで
      いただかずに焼香し、合掌・お念仏・礼拝、一礼して
      もどります。

 お香・・・浄土真宗ではお線香は寝かせて用います。本願寺の
      阿弥陀堂では常香盤というものが用いられており、
      それに準じて寝かせて使います。元々お線香は
      お香の粉を固めたもので、立てる必要はありません。