特徴:多神教
・基本的にインド人の宗教であり、インド人の生き方についての
教え。ヒンドゥーとはインドの土地を指す言葉。
・紀元前千年頃、アーリア人がインドに侵入し、原住民の土着の
宗教と融和しながらヒンドゥー教が成立してくる。
初期の段階をバラモン教と呼ぶ。
・アーリア人は原住民を征服し、アーリア人と原住民との間に
階級的区別(ヴァルナ=色)をつくる。
バラモン(司祭者:祭祀を行う)、
クシャトリヤ(武士:人民を保護する)、
ヴァイシャ(庶民:生業を営む)までがアーリア人であり
原住民はシュードラ(肉体労働階級:前記の三階級に仕える)
とした。その後、職業による差別も加わり、それをカースト
と呼ぶ。
・バラモン教の聖典は「リグ。ヴェーダ」であり、三十三神が登場
する。
・三神一体説
○ブラフマン神(宇宙の創造主)、
○ヴィシュヌ神(宇宙を維持、支配)、
○シヴァ神 (破壊の神。シヴァ神の乗り物は牛)
創造→維持→破壊→創造…と、三つの役割分担が合わさって
一つになる。
・人間の一生を四段階に分ける。
学生期(学びの期間)、
家住期(結婚をして職業に専念する期間)、
林住期(現役を引退し森や林に住む期間)、
遊行期(諸国を遍歴し、死を迎える準備をする期間)。
・ヒンドゥー教起源で日本に取り入れられた神々…
大黒天、韋駄天、吉祥天、弁財天など。