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浄土真宗本願寺派 善教寺

イスラム教  IslamHEADLINE

聖典:コーラン、旧・新約聖書の一部
信仰対象:アッラー


・「アッサラーム・アライクム」(あなたの上に平安を)
 「ワ・アッサラーム・アライクム」(あなたの上にこそ平安を)

・預言者はムハンマド(アラブ語)マホメット(ペルシャ語)。
 生年は五七○年頃?アラビア半島のメッカに誕生。

・六一○年、ムハンマドはメッカのヒライ山の洞窟で瞑想中に
 天使ガブリエルから啓示を与えられる。

・ムハンマドの宣教はうまくいかず、七十数名の信者と共に
 メッカを離れメディナへ移る。この年をイスラム教確立の年
 とし、イスラム暦元年となった。

・メディナでは布教は大成功するが、ユダヤ教ではムハンマドを
 預言者と認めず対立が起こるが一定の人頭税を払うことで和解
 する。イスラム教の布教はコーランによると「無理強いをしない
 こと」「叡智と立派な説教によって説得すること」とある。

・メッカとは対立が激化。三度戦闘が行われたが、六三○にメッカ
 を無血征服。ムハンマドはカーバ神殿の多数の偶像を破壊し、
 その神殿をアッラー(唯一の絶対神)の館とし、メッカをイスラ
 ム教の聖地とした。ムハンマドは一度メッカに巡礼したのち、
 六二歳で死亡。

・ムハンマドの死後、カリフ(継承者)は第五代カリフのハサンま
 ではムハンマドの一族が就任したが、ムアーウィアにだまされ、
 殺される。ハサンの息子も殺され(カルバラーの悲劇)、その後
 はムアーウィア一族の世襲制のウマイヤ朝が始まる。
 ウマイヤ朝をカリフとして認めるイスラム教徒(ムスリム)を
 スンニー派と呼び、それを否定するムスリムをシーア派と呼び、
 今日まで対立意識が高い。

・イスラム教は正しい信仰を具体的な行為によって表現する教えで
 あり、「六信五行」と呼ばれる。六信とは、神、天使、聖典、
 預言者、来世、予定。五行とは、信仰告白、礼拝、喜捨、断食、
 巡礼である。

・イスラム教は偶像崇拝を禁止し、アッラーやムハンマドも図像化
 できない。

・イスラム教ではイエスを一人の預言者としてみており、キリスト
 教のように神の子としたり、三位一体を説くようなことはない。

・イスラム教の経典は百四十あるとされ、ムハンマドに下された
 「コーラン」や、モーセ関係の「創世記」「出エジプト記」
 「レビ記」、イエスに下された「福音書」などがある。しかし、
 イスラム教ではムハンマドを最後の預言者とし、最後に完全な
 啓示を正しく伝えられたものとして「コーラン」を並ぶものなき
 聖典としている。

・イスラム教では正しい屠殺法によって殺された動物の肉以外は
 食べることができない。(絞殺、撲殺、墜死などは不可)

・礼拝は義務であり、一日五回が基本である。夜明け、正午、午後
 、日没直後、夜半。また、真夜中や朝食時の礼拝もすすめられる
 。キブラに向かい礼拝し、その方角はメッカである。

・断食(ラマダーン)はイスラム暦の第九月に三十日間行われ、
 日の出から二の入りまでは飲食はできない。