本文へスキップ

浄土真宗本願寺派 善教寺

正定滅度(しょうじょうめつど)

【題意】
 浄土真宗の法義は、現生(現在の生涯)・此土(しど、この世界=娑婆世界)において正定聚となる利益をえて、来生(未来の生涯)・彼土(ひど、かの世界=極楽浄土)において滅度(成仏)の利益をえるのである。この二つの利益ははっきりと区別されなくてはならず、現生・此土において、わずかでも滅度の利益をえるのではないことを明らかにする。

○「正定」=正定聚の略。正定聚とは必ず成仏することが決定して
  いるなかま。
○「滅度」=煩悩を滅し、迷いの世界を度(わた)るということ。
○ 広門示現相=浄土の菩薩は内に仏の悟りを開いていながら、
 外に菩薩のすがたをあらわしたもの

【結び】
 浄土真宗では、現生・此土の正定聚、来生・彼土の滅度であって、現生・此土で滅度の果を証得することは解さない。また経論や論・釈などで来生・彼土の正定聚が語られるが、これは滅度の果を得た上での広門示現の相である。







                           戻 る