本文へスキップ

浄土真宗本願寺派 善教寺

山口県岩国市錦町広瀬6682

語句HEADLINE

帰命(=南無)
 梵語ナマスの漢訳。心から信じ敬うという意味。
如来
 如より来生。絶対の真如の世界から来生し、相対的な姿をとって私た ちを救おうとされる仏のこと。
法蔵菩薩
 無限の過去に一人の国王があり、出家して法蔵と名乗る。世自在王仏 のもとで一切衆生の平等なる救済を誓い、四十八願を建てた。願は成 就され、十劫の昔に阿弥陀仏となられた。
因位
 仏になるため願をおこし、修行する菩薩の位。
世自在王仏(せじざいおうぶつ)
 世間を自在に救うことができる仏。法蔵の師仏。
思惟
 瞑想に入り、深く思索をこらすこと。
本願
 衆生救済の根本の願。阿弥陀仏の四十八願中とくに第十八願(設我得 仏 十方衆生 至心信楽欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚  唯除五逆 誹謗正法)を本願とする。
至心信楽(ししんしんぎょう)の願
 第十八願のこと。(たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生、至心信 楽してわが国に生ぜんと欲ひて、乃至十念せん。もし生せずは、正覚 を取らじ。ただ五逆と誹謗正法とをば除く。)
正定聚(しょうじょうじゅ)
 等覚や不退転と同じ意味で使われ、仏の正覚(さとり)に等しいとい う意味。
必至滅度の願
 第十一願。浄土往生したものに必ず仏のさとり(滅度)を得させると いう願。
五濁(ごじょく)
 末法悪世の姿を5つの視点で指摘されたもの
 ・劫(こう)濁…対立や戦争の絶えない時代の濁り
 ・見(けん)濁…仏の教法を否定してかえりみない時代の濁り
 ・煩悩(ぼんのう)濁…五欲の追求に飽くことのない煩悩の濁り
 ・衆生(しゅじょう)濁…人間の資質が低下して邪悪な行為の増える  衆生の濁り
 ・命(みょう)濁…命を粗末にし、生死の問題をおろそかにするあり  さま
無明の闇
 仏智の明るさに対しての煩悩の闇。
貪りや怒り
 三毒のこと。
 ・貪(とん)欲…自分の心にかなう対象に愛着し、むさぼる心
 ・瞋恚(しんに)…憎しみ、怒ること。三毒の中で最も思い毒。
 ・愚痴(ぐち)…おろそかで、分別がないこと。
印度(インド)西天(西蕃、月支とも言われ、パキスタン・シルクロ   ードの国々)中夏(中国)日域(日本)
龍樹菩薩
 七高僧第一祖。150~250年頃。インド。大乗仏教思想の理論を 確立。『中論』(空の思想)はインド・チベット・中国・日本の全て の仏教に絶大な影響を及ぼした。浄土教に関する著作は『十住毘婆沙 論』があり、著作が膨大で「千部の論師」と呼ばれる。「二道の鴻判 は南天の功」
難行道
  龍樹菩薩の『十住毘婆沙論』より
 難行道…いろいろな修行を長い間励んで、しかも声聞や縁覚の世界  に堕落する恐れがある道
 易行道…ただ一つの行を行うだけで速やかに初地に到達し、後退する 心配がない道
有無
 生に執われたり、反対に滅に執着すること。「有」や「無」に執われ ることは因縁にあわない、正しい法ではない。
大乗
 大きな乗り物という意味。自ら悟り仏になるとともに、広く一切の衆 生を救いたいという自利・利他の両面のある菩薩の教え。
歓喜地
 滅度に至ることが定まった時点で喜ぶ境地。
天親菩薩
 七高僧第二祖。400~480頃。インド。部派仏教の説一切有部に 学び『阿毘達磨倶舎論』を著した。後に大乗仏教に転向。唯識思想を 体系化した。浄土教に関する著作としては『浄土論』がある。「宣布 一心は北天の功」
無碍光如来
 尽十方無碍光如来といい、阿弥陀如来の別名。
回向(えこう)
 如来がその功徳を衆生にめぐらし施して救いのはたらきをさしむける こと。
真如
 真如は真実のこと。常住不変。
曇鸞大師
 七高僧第三祖。476~542頃。中国。求めていた不老不死の仙経 を菩提流支三蔵に叱責され焼き捨て浄土教に帰依。親鸞聖人が「本師 」と呼んで、法然聖人と並び讃えるほどの教義的影響を受けた。『往 生論註』『讃阿弥陀仏偈』「顕示他力は雁門の功」
三蔵
 教・律・論。仏教聖典の総称。経=仏の教説、律=仏が制定された生 活規則、論=教説を組織体系づけて論議解釈したもの。
仙経
 道教の書。不老不死の仙術。
往相
 衆生が浄土に往生する相。(相=すがた、はたらき)
還相
 浄土に往生したものが、また迷いの世界に還って衆生を救済する相。
他力
 阿弥陀仏の本願力。
道綽禅師
 七高僧第四祖。562~645。中国。戒律を守り、禅を修めたが玄 中寺において曇鸞大師の碑文に感銘を受け浄土教に帰依。主著『安楽 集』。「二門廃立は西河の功」   
聖道門(しょうどうもん)
 自力で難行を修し、この世での成仏をめざす教え。
浄土門
 阿弥陀仏の本願力によって浄土に往生して成仏する教え。
自力
 自身のために修めた身口意(しんくい:意志およびそれにもとづく身 体・言語の所作、行為)の善根によって成仏を求め、仏力にまかせな いこと。
三不信
 曇鸞大師が『論註』に示された自力の信心。不淳心・不一心・不相続 心。
三信
 道綽禅師が『安楽集』に示された他力の信心。淳心・一心・相続心。
善導大師
 七高僧第五祖。613~681。中国。『法華経』『維摩経』を研究 したが、浄土教に帰依し、道綽禅師に師事。親鸞聖人が「宗師」と讃 仰された。主著は『観無量寿経疏』。「古今楷定は終南の功」
縁となり因となって
 因縁。結果をもたらす直接的原因(因)と間接的原因または条件(縁 )。
韋提希
 イダイケ(人名)。釈尊在世の中インドにあったマガダ国のビンバサ ラ王の夫人。王子アジャセによって王宮奥深くに幽閉される。

 認可決定。ものをはっきりと確かめて決め込むこと。
源信和尚
 七高僧第六祖。942~1017。恵心僧都。大和国。主著『往生要 集』は地獄・極楽など死生観の形成に絶大な影響を与え、現代にまで 及んでいる。また、平等院などの建築や物語、和歌などの文学にも
「諸行無常」「もののあわれ」といった意識など、絶大な影響を与えた 。発揮「報化弁立は横川の功」
化土(けど)
 浄土は報土と化土があり、化土は報土の中にある。真の仏を見られな いところに位置する。自力往生。
報土(ほうど)
 阿弥陀如来の本願に報いて成就せられた浄土。
摂め取られて
 摂取不捨(せっしゅふしゃ)。阿弥陀仏の光明のはたらきで、摂め取 ってすてない。
源空聖人
 七高僧第七祖。1133~1212。美作国。法然聖人。浄土宗開祖 。選択本願念仏(阿弥陀如来が本願において選択摂取された称名念仏 のみが往生浄土の唯一絶対の行)。主著『選択本願念仏集』発揮「弘 興選択は吉水の功」
選択本願(せんじゃくほんがん)
 阿弥陀仏が法蔵菩薩の時、衆生救済のため建てられた誓願、四十八願 。
流転輪廻の境界
 六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天人)の生と死をはてしなく 繰り返すこと。
定善
 精神を集中統一して修する息慮凝心の善。
散善
 日常の散り乱れた心で修する廃悪修善の善。
大目犍連
 釈尊の十大弟子。モッガラーナ。神通第一。
阿難陀
 釈尊の十大弟子。アーナンダ。多聞第一。
富楼那
 釈尊の十大弟子。フルナ、プンナ。説法第一。
舎利弗
 釈尊の十大弟子。サーリプッタ。智慧第一。
摩訶迦葉
 釈尊の十大弟子。マハーカッサパ。頭陀行第一。
祇樹給孤独園  ぎじゅきっこどくおん
 コーサラ国の祇陀(ぎだ)王子の園に大商人スダッタが建てた精舎。
 スダッタは身寄りのない孤独な人に食を給しており、その意味の
 給孤独(ぎっこどく)と呼ばれていた。=祇園精舎